約8割が「古いなあ」と感じる暗黙のルール Z世代は「残業」をどう見ているのか:上司より先に帰ってはいけない(1/2 ページ)
「上司より先に帰ってはいけない」といったルールを「古い」と感じている人は、どのくらいいるのだろうか。18〜29歳のビジネスパーソンに聞いたところ……。
Z世代の約8割が「上司より先に帰ってはいけない」というルールを「古い」と感じていることが分かった。クラウドERPなどを提供するオロ(東京都目黒区)が調査した。
プライベートの時間の確保を理由に、職場の残業の有無を気にする傾向も強く、慣習などよりも効率的な働き方を重視する人が多いようだ。
2023年4月から、月60時間を超える時間外労働の割増賃金率が、中小企業でも50%に引き上げられた。同社は、そういった施策がZ世代の意識や働き方にどのような変化を与えているかを明らかにするため、調査を実施。IT、広告、コンサルティングなどの業種で働く18〜29歳を対象にアンケートを行った。
「仕事に関する価値観」について「古い」と思う回答者の割合が最も多かった項目は「上司より先に帰ってはいけないという暗黙のルール」。「古いと思う」が82.8%を占めた。2番目は「新人は誰よりも早く来て、誰よりも遅く帰る」(79.9%)、次いで「残業時間は長い人ほど頑張っている」(71.7%)だった。
そのほか、「仕事のためなら残業も、土日出勤もいとわない」「大事なプレゼンの前は朝まで徹夜する」「プライベートが充実している人は仕事をさぼっている」「フレックス制でも朝10時以降に出社する人は怠惰だ」といった考え方に対して、7割近くが「古い」と回答した。
また、就職・転職先を考えるときに、新しい職場での残業の有無を「とても気にする」は43.3%を占め、「少し気にする」も39.0%だった。「気にする」という回答が計82.3%を占め、「気にしない」を大きく上回った。
関連記事
- 7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。 - 24卒学生が働きたい会社はどこ? 各業界のトップ3を見る
文化放送キャリアパートナーズの就職情報研究所は、「就職ブランドランキング調査」を実施した。2024年卒業予定の学生が働きたい会社は……。 - 還暦を迎える人の貯蓄額に格差、平均はいくら?
PGF生命は、今年還暦を迎える1963年生まれの男女に「還暦人に関する調査」を実施した。現在の貯蓄額を聞いたところ……。 - 『サザエさん』『ドラえもん』『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』――最も高い家に住んでいるのは? 査定してみた
国民的アニメの主人公は、どんな家に住んでいるのでしょうか? 『サザエさん』『ドラえもん』『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』の自宅を査定したところ……。 - なぜ「プリウス」はボコボコに叩かれるのか 「暴走老人」のアイコンになる日
またしても、「暴走老人」による犠牲者が出てしまった。二度とこのような悲劇が起きないことを願うばかりだが、筆者の窪田氏は違うことに注目している。「プリウスバッシング」だ。どういう意味かというと……。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.