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「焼肉きんぐ」300店舗達成の衝撃 ライバルは苦戦しているのになぜ?:ロードサイドで成長(1/3 ページ)
「焼肉きんぐ」の勢いが止まらない。店舗数が増え続け、300店舗を突破している。ライバルが苦戦しているのになぜ好調を維持しているのか。
焼肉チェーンの中でも近年著しく店舗数を増やしているのが「焼肉きんぐ」だ。ロードサイドに店舗を構える食べ放題焼肉店として知られる。業界トップである「牛角」の拡大が止まり、かつての人気店「安楽亭」も客足が離れているなか、焼肉きんぐだけは拡大を続けている。コロナ禍でも競合を差し置いて業績を伸ばしている。焼肉チェーン市場全体が緩やかに推移している状況下で、焼肉きんぐが成功している背景を考察してみた。
運営は物語コーポレーション
焼肉きんぐの運営元である「物語コーポレーション」(愛知県豊橋市)の沿革について見ていこう。1969年に「株式会社げんじ」として始まった同社は、80年代後半から90年代にかけて愛知県を中心に海鮮料理屋を展開していた。
95年にオープンした「焼肉一番カルビ」を機に焼肉事業へと参入。しかし同チェーンはヒットせず、2001年に開店した「丸源ラーメン」が当初の主事業となった。
06年にはお好み焼き業態にも参入した。焼肉きんぐの1号店をオープンしたのは07年である。さまざまな業態の飲食店を展開していたが、特に丸源ラーメンと焼肉きんぐの拡大が著しく、10年に同社は東証二部上場となった。11年には一部上場に鞍替えする。12年、新業態店として「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」をオープン。同社3番目の稼ぎ頭として台頭することになる。そして現在、焼肉きんぐは300店舗を突破、丸源ラーメンは約200店舗、ゆず庵は約100店舗となっている。
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