ジンズ、サウナ用メガネが男性30〜40代にヒット 「サウナ以外でも使える」の声も:耐熱性能(1/2 ページ)
大手メガネチェーン「ジンズ」が、サウナ愛好家用に開発した「JINS SAUNA(ジンズ サウナ)」が男性30〜40代の支持を得ている。こうしたメガネを開発した背景は?
サウナ愛好家に向けて2月6日に発売した「JINS SAUNA(ジンズ サウナ)」(9900円)が男性30〜40代から支持を得ている。大手メガネチェーン「ジンズ」の開発担当者は「全新作アイウェア(約40種)の中で、2023年上半期を通した総売り上げが男性30〜40代で1位(金額ベース)」と説明する。
発売以降、より強い近視度数の人から要望が多数寄せられたため、レンズの生産体制を急ピッチで拡充。5月11日からは度数範囲を拡大している。
この商品について同社は「日常でもサウナでも使える、水陸両用ならぬ、サ陸両用メガネ」とうたっている。フレームとレンズに耐熱温度120度の素材を採用。レンズにくもり止め加工を施すことで、サウナ中でも視界がぼやけないようにした。フレームには軽量素材を薄く加工したデザインを採用することで、汗をかいてもずり落ちにくくしている。
開発がスタートしたのは2021年の夏。サウナに関心を持つ人が増えていた時期だ。また、新型コロナウイルスの感染拡大で、巣ごもり需要が増加。入浴時間を充実させたいというニーズが高まっていた。同社の田中仁社長がサウナ―の友人より「外でも掛けられるサウナ用メガネがほしい」という要望を受けたのが、開発のきっかけとなった。
一般的なメガネは高温の影響によって変形するといった可能性があるため、サウナや風呂では外すのが望ましいとされている。しかし、裸眼の状態になると周囲が見えにくくなるため、転倒リスクが高まる。また、サウナ室内にある時計やテレビが見えにくいといった課題があった。
担当者によると、開発では耐熱120度の実現に最も苦労したという。JINSでこれまで実現したことのないスペックだったからだ。開発期間は約1年半で、通常のメガネを上回っている。
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