インタビュー
シャワーヘッド「ミラブルzero」が20万台以上も売れた どのように開発したのか:シャワーじゃないシャワー(2/6 ページ)
もともと備え付けられていたシャワーヘッドから、節水をはじめとした高機能をうたったものに交換する人が多くなった。代表的な高機能シャワーヘッドの一つが、サイエンス社の「ミラブル」シリーズだ。2022年6月に発売したところ……。
ユーザーから望まれた局所的なケアでの活用
ミラブルシリーズはまず、18年7月にミラブル、19年8月にミラブルplusを発売した。ミラブルzeroは20年ごろから具体的に考え始めて開発に取り掛かった。
「新製品は常に期待されていますが、『ミラブルzero』は用途の拡張とデザインの両面から検討してつくったものです」
このように話すのは、専務取締役の平江真輝氏。ミラブルとミラブルplusは美顔器のようなシャワーヘッドとして成功したが、ニーズを探っていくと髪や頭皮、口腔といった局所的なケアに使いたいという声が多いことが分かった。
特に口腔については、歯科医師から「口の中がケアできるものがあればすごくいい」という声がミラブル発売当初からあったほど。シャワーで口腔内を洗浄できたら口腔洗浄器より使いやすい上に、少ない水量で汚れを落とす効果が高いと考えられたからだった。
美顔以外の用途で使えるようするには、新たな水流の開発が不可欠。スプラッシュストレートとリングストレートはこうした事情から開発を進めた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「スピーカーと一体化したシャワー」日本で発売 住まいのIoT化に対応
キッチン&バスルーム製品をプロデュースするコーラーカンパニーは、シャワーヘッドとスピーカーを組み合わせた「Moxie ハンドシャワー+ ワイヤレススピーカー」を2022年4月に日本で発売する。
人気の「コンパクトホットプレート」、開発の舞台裏に迫る
家電は高性能・高機能だけでは売れない。特に女性がメインで使う調理家電は、その傾向が強いといえる。BRUNOの「コンパクトホットプレート」は、ユーザーの多くが女性。一体、何が女性を引きつけているのだろか? 女性人気の高いホットプレート誕生の裏側に迫った。
