調査リポート
新入社員が「セクハラ」だと感じること 2位「上司から2人きりで食事に誘われた」、1位は?:セクハラの認知は9割以上(2/2 ページ)
ダイヤモンド・コンサルティングオフィスは、新入社員を対象に「ハラスメント」に関する意識調査を実施。セクハラに当てはまると思うことで、1位に選ばれたのは?
「パワハラ」に当てはまること
職場で「パワハラ」だと感じるシチュエーションで最も多いのは、「ミスしたときに、『こんなこともできないなら、小学生からやり直せ!』と怒鳴られた」(65.0%)。次いで2位「仕事ができないことを理由に、今月末で自主退職をしろと指示された」(61.1%)、3位「同僚の前で(みんなの見ている前で)上司から、遅刻したことを叱られた」(32.5%)と続いた。
「セクハラ」だと感じるシチュエーションは、1位「体をじろじろと見られた」(58.2%)、2位「上司から2人きりで食事に誘われた」(39.3%)だった。
3位は「飲み会の席で交際経験を質問された」(37.1%)、以下「肩に『ポン』と手を置かれた」(29.3%)、「懇親会で、上司の恋愛体験談を聞かされた」(16.1%)、「髪を切った翌日、『髪切ったんだね』と先輩から言われた」(11.8%)、「『その服よく似合うね』と嫌いな先輩から言われた」(11.1%)と続いた。
同社によると、上位2つともこの内容だけでは「セクハラ」には該当せず、今回調査した対象者はセクハラに対しても、誤った理解をしていることが分かったという。仮に自分がハラスメント被害に遭った場合の取るべき対応についても、5割以上が「あまり知らない」と回答している。
調査は5月25日〜6月9日、インターネット上で実施。23年4月に入社した新入社員280人が回答した。男女の内訳は男性130人、女性150人。
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