順番が後になるほど印象に残りやすい
これは話の内容だけでなく、複数の会社が競合するコンペの場合にも、同じことがいえます。
競合する会社が3社くらいの場合はあまり影響がありませんが、5社以上のコンペになると、順番が後になるほど印象に残りやすくなるため、条件が同じレベルであれば、確実に有利になります。
テレビでモノマネ番組やお笑いグランプリを見ているときにも、同じことが起こっています。放送の序盤戦に登場したモノマネ芸人の歌は、いくら本人とソックリだとしても、番組の後半になると印象が薄くなっています。
番組の最後に同じレベルでソックリな芸人が登場すれば、ほとんどの人が「これで優勝は決まりだな」という印象を持ってしまうのです。
コンペの際に、もし時間帯を選べるようであれば、最後を狙えば有利です。
選べない場合は、何社の競合で、自分の順番は何番目か、後ろに回る企業はどこかなど、ダメ元で聞いておけば、得られた情報に合わせて対策を講じることもできます。
【まとめ】
話の最後にデメリットを伝えることは絶対に避けるべき!
この記事は、『「すぐやる」よりはかどる!仕事を「短くやる」習慣』(山本大平/クロスメディア・パブリッシング)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです。
著者プロフィール:山本大平(やまもと・だいへい)
戦略コンサルタント、事業プロデューサー
2004年に新卒でトヨタ自動車に入社し新型車の開発業務に携わる。トヨタ全グループで開催される多変量解析の大会での優勝経験を持つほか、常務役員表彰・副社長表彰を受賞。その後、TBSテレビへ転職。「日曜劇場」「レコード大賞」「SASUKE」など、主にTBSの看板番組にてプロモーション及びマーケティング戦略を数多く手掛ける。さらにアクセンチュアでのマネージャー経験などを経て、2018年にマーケティング総合支援会社F6 Design株式会社を設立し代表取締役に就任。トヨタ式問題解決手法をさらにカイゼンし、統計学を駆使した独自のマーケティングメソッドを開発。著書にベストセラー『トヨタの会議は30分』(すばる舎)など
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