転職率が年々高まる中、フジテレビ系列「月10」ドラマの新作『転職の魔王様』(毎週月曜、午後10時)の放送が始まった。転職エージェントが主人公の作品で、公式サイトでは「現代に働く全ての人に贈る、爽快エンターテインメント」としている。ドラマのテーマになるほど、転職市場の活性化は顕著だ。
活性化する転職市場がテーマ
小説家の額賀澪(ぬかが・みお)さんが手掛けた同名小説「転職の魔王様」(PHP研究所)を、系列局の関西テレビ(大阪市)がドラマ化した。人材紹介会社を舞台に、「転職の魔王様」の異名を持つ敏腕転職エージェントが、転職希望者の課題を解決する姿を描く。1話完結で、毎回さまざまな事情を抱えた転職希望者が登場。人間模様に加え、人材業界の実態も分かるという。
ドラマ内のスポンサーは、企業の口コミサイト「Openwork」運営元のオープンワーク(東京都渋谷区)が担当。主人公「来栖嵐」(くるす・あらし)を成田凌さん、相棒役の「未谷千晴」(ひつじたに・ちはる)を小芝風花さんがそれぞれ演じる。
転職市場の活性化が著しい。マイナビが正社員として働く20代〜50代の男女1500人に調査した「転職動向調査2023年版」(3月発表)によると、22年の転職率は7.6%で16年以降最多。転職理由1位は「給与が低い」で、39.5%が「年収が上がった」と回答している。
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