なぜ、ちゃんぽん麺をコッペパンで挟んだの? リンガーハット、実験販売の狙い:全4種(1/2 ページ)
長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」を展開するリンガーハット。一部店舗で実験的にコッペパン(テークアウトのみ)の販売を開始した。どういった狙いがあるのか同社の担当者に聞いた。
長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」を展開するリンガーハット(東京都品川区)は6月16日、店舗限定でコッペパン(テークアウトのみ)の販売を開始した。コッペパンを使った商品を扱うのは今回が初めてだという。その狙いを担当者に聞いた。
コッペパンを提供するのは「リンガーハット 新宿東宝ビル店」(東京都新宿区)で、シリーズ名は「モグベジコッペ」だ。同社では「おいしい野菜をモグモグ楽しめる」「親しみやすくて使いやすい」店舗を目指しており、ブランドメッセージ「モグベジ食堂」を2021年から掲げている。このメッセージを体現するメニューという位置付けだ。
コッペパンは全4種用意している。
「ちゃんぽんコッペ」(300円)は、野菜をマヨネーズとちゃんぽんスープで和えサラダにして挟んでいる。
「焼きそばコッペ」(350円)は、野菜だけでなく、ちゃんぽん麺を特製ソースで味付けした焼きそばも挟んだ商品だ。
「ちゃポリタンコッペ」(350円)は、ちゃんぽん麺をケチャップ、ウスターソース、バターで味付けしているのが特徴。
ちょっと変わった商品としては、なすを特製麻婆ソースに絡めた「麻婆茄子コッペ」(350円)も用意している。
なぜ、こうした商品を実験的に発売することにしたのか。広報担当者は「『モグべジ食堂』を21年から掲げていますが、定番の長崎ちゃんぽんや長崎皿うどんだけにとどまらず、野菜をおいしく楽しく味わっていただける商品として新たに開発しました」と説明する。
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