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テレワークの落とし穴 「サイレントうつ」に対する予防と対策意識的に休息を(2/6 ページ)

直近のデータを見ると、都内の企業でテレワークを実施しているのは4割ほど。テレワークの整備は今後も進むだろうが、企業や従業員はどのようなことに気をつければいいのだろか。メンタル面でいうと……。

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仕事環境における「サイレントうつ」の原因

 「サイレントうつ」は、以下のような環境にある人に症状が見られる傾向にある。

(1)テレワークが引き起こす長時間労働

 オフィス勤務の場合には、会社と自宅との物理的距離がとれるため、オンとオフの切り替えがしやすい。しかし、自宅が仕事場となったテレワークの場合には、それが難しくなる。いつでも仕事ができてしまうことが、結果としてオーバーワークを引き起こすことも少なくない。

(2)孤立感が引き起こすコミュニケーションの欠如

 人が集まるオフィスに出社することがなくなれば、日常のちょっとした会話や雑談の機会が減る。テレワークは孤独を感じやすい環境であるといえる。


テレワークによって「サイレントうつ」に陥ることも

(3)過度な仕事のストレス

 オンラインで仕事をしていると、「ちょっとした相談」がしづらいがゆえに、大きな商談や交渉事なども、一人で行わないといけないケースが頻発するあまり、緊張状態に陥ることも多い。また息抜きの仕方にも工夫が必要な在宅勤務では、特に仕事へのストレスがたまりやすい。

(4)急速な新しい働き方への適応困難

 それまで、オフィスで勤務していた人にとって、テレワークなど、昨今の急速な働き方の変化は知らず知らずのうちにストレスとなって蓄積されていることもある。

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