カインズ、初の都心型店に「ロボット」再投入 グミ背負い、店内をウロウロ:ハンズ新宿店の8階(1/2 ページ)
「カインズ ハンズ新宿店」がオープンした。初の都心型店で意欲的な取り組みをしている。店内で見かけた小さなロボットが気になったので、役割を聞いてみた。
ホームセンターを展開するカインズは6月29日、「カインズ ハンズ新宿店」(東京都渋谷区)をオープンした。同日リニューアルオープンした「ハンズ新宿店」の8階にあり、初の都心型店という位置付けだ。
同店では「スッキリ整える」「ピカピカを極める」「スヤスヤを叶える」「妄想ラボ」というテーマを設定し、売り場を展開している。独自の切り口でそろえた商品をアピールする狙いがある。
そんな意欲的な取り組みをしている中で、ちょっと気になったのが店内をウロウロしている案内ロボットだ(筆者が見かけたのはプレオープン時に稼働している姿)。「IT小売業」を掲げる同社がロボットをどのように活用しようとしているのか、広報担当者に聞いた。
案内ロボットの正式名称は「Temi(テミ)」で、社内では「カインズくん」と呼ばれている。背丈は小学校低学年の子どもくらいで、顔の部分となるタブレットにはかわいらしい動物の目や口が映し出されている(おそらくネコ)。筆者が目撃した際には、音楽を流しながら同社の取り置きサービス「CAINZ PickUp」を音声でアピールしていた。
ロボットの前に立つとネコの顔は消えて、CAINZ PickUpなどの各種サービスや、SNS公式アカウントのQRコードが映し出される。画面下には小さなポケットがついており、サービスを案内する小冊子が入っていた。
背中の部分にも小さなポケットがあり、さまざまな種類のグミが入っていた。電子値札には「グミ各種128円(税込)」と記載されていたことから、商品を売り歩く役割も期待されているようだ。
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