集まったフライパン2000個超! 味の素冷凍食品を驚かせた消費者の“利用実態”:SNSがきっかけ(1/4 ページ)
SNSでギョーザがこびりついたという趣旨の投稿が話題になった。味の素冷凍食品は分析するためフライパンを集めることにした。2000個以上が送られてきて、どんなことに気付いたのか。
味の素冷凍食品に2000人以上からフライパンが送られてきた。1人で2〜3個というケースもあり、7月25日時点では正確な数は把握できていないが2000個以上が集まっていることになる。
あるユーザーのX(エックス、元Twitter)での投稿がきっかけとなり、フライパンを集めることになった同社。どういう経緯があったのだろうか。
SNSで大きな反響
最初の投稿があったのは5月11日だ。「油・水なしで誰が調理しても食欲そそるパリッパリの羽根ができる」「凍ったままのギョーザを、フライパンに火をつける前に並べます。油・水は不要です」などと同社が説明する冷凍ギョーザを、あるユーザーが調理した。すると、フライパンにギョーザの皮がこびりついてしまったため、その画像を投稿した(現在は削除されている)。
投稿がSNS上で話題となったため、同社の公式アカウントはユーザーに「ツイートを拝見いたしました。今後の研究・開発に活用するために調理で使ったフライパンを着払いで提供していただけないでしょうか」と呼びかけた。
味の素冷凍食品の公式Xを運営しているのは同社の広報チームだ。フライパンの状態によってはうまく焼けないこともあるが、チーム内では「どうしてこんなにギョーザの皮が張り付いてしまうんだろう。純粋に気になるから、実物を見てみたい」といった会話がされていたという。
その後、同社とそのユーザーは直接やりとりを繰り返し「フライパンを送りますよ」というところまで話が進んだ。しかし、フライパンは届かなかった。
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