集まったフライパン2000個超! 味の素冷凍食品を驚かせた消費者の“利用実態”:SNSがきっかけ(3/4 ページ)
SNSでギョーザがこびりついたという趣旨の投稿が話題になった。味の素冷凍食品は分析するためフライパンを集めることにした。2000個以上が送られてきて、どんなことに気付いたのか。
集めたフライパンをどうするのか
こうして味の素冷凍食品に集まったフライパン。広報担当者によると、2000人以上が送ってきたことは把握しているが、正確な数は分かっていないという。1人1個と想定していたが、箱に2〜3個入っているというケースもあったからだ。
送られたフライパンは現在どうなっているのか。現在は、箱から取り出し、研究所でナンバリングをしている最中だという(数が多いので集計が終わっていない)。
また、送られてきたフライパン約200個を使い、冷凍ギョーザを実際に調理している。同社が説明している通りにすると、きれいに焼けることもあれば、皮がこびりついてしまうこともあるという。
なお、全てのフライパンで実際にギョーザを焼くとは限らないようだ。フライパンの表面だけを分析するといったケースも考えられる。
これだけたくさんのフライパンが集まったことで、どんな発見があったのだろうか。一番驚いたことは「こんな状態になるまで、フライパンを使い込んでいる人がいるのか!」だという。
同社が主に想定しているのは、メンテナンスしながらずっと使い続ける鉄のフライパンではなく、コーティングされたフライパンでの調理シーンだ。コーティングがある程度はがれていることはあるだろうと思っていたが、それを上回る状態のフライパンもあった。
送られてきた箱を開けるとフライパンと一緒に「5年間使い続けてきました」といったメッセージが添えられていることもあったという。中には「10年間使っている思い出のフライパンです。学生時代から使っていて、調理中にこびりつくこともあるが捨てられずにいました。今回、研究のお役に立てればと思い、お送りします」といったものもあったという。
関連記事
- 小判、ギョーザ、からあげクン オリンピック効果に沸いた“注目”商品とは
東京オリンピックが終わった。オリンピックに関する商戦や経済効果はどうだったのか? 選手村で絶賛されたギョーザや、コンビニだけではない“注目”商品とは。 - 年間売上1億、ギョーザで起死回生の東スポ 次に狙う“鉱脈”とは?
購読者数の大幅減少が続くスポーツ紙。多くは一般紙の系列で、存続が危ういところまでは来ていない。後ろ盾がない「独立系」として奮闘する東スポが、起死回生の一手として打ち出したのが「ギョーザ」だった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.