この記事は、パーソル総合研究所が2023年6月14日に掲載した「組織は不祥事からいかに立ち直るのか」に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。
近年、企業における不正・不祥事の発生が相次いでいる。企業内ではさまざまな対策が取られているが、それでもなお不正発生を完全に防ぐことは困難になっている。
そこで本コラムでは、不正が明るみに出たあと、組織がどう立ち直るのかに焦点を当てたい。不正発覚後も働き続ける従業員の意識や、企業における適切な対応はどうあるべきかといった論点について、パーソル総合研究所が実施した「企業の不正・不祥事に関する定量調査」などのデータを基に議論していく。
増え続ける不正事案 残された社員はどうなる?
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