北海道の“黒ローソン”が好調 いやいや「黄」も「赤」もある! なぜ?:経済の「雑学」(1/3 ページ)
ローソンの看板を見ると、さまざまな色がある。北海道には「黒」、兵庫県には「黄」、広島には「赤」――。ローソンの店といえば「青」のイメージが強いのに、なぜ違う色があるのか。その秘密は……。
ローソンの店舗といえば、「青色」のイメージが強い。「LAWSON」が白で、その下にピンク色の帯のようなものが走っている。看板のデザインは「青地に白のミルク缶マーク」を思い浮かべる人が思うが、これには同社のルーツが大きく関係している。
米国のオハイオ州に日用品などを扱う「ミルクショップローソン」という店があった。のちに「ローソンミルク社」を設立し、そのノウハウを元にフランチャイズシステムを確立して、日本にローソン1号店(桜塚店:大阪府豊中市南桜塚)が誕生したのだ。
米国のミルクショップローソンの看板が青色であったこと。そこにミルク缶が描かれていたこと。そんなこんなで、同社にとって「青」と「ミルク缶」は切っても切れない関係があるが、筆者が気になったのはプロ野球チームとローソンの関係である。
いまから半年ほど前の話である。ローソンは2月に北海道日本ハムファイターズ(以下、ファイターズ)とのコラボ店舗をオープンした。その名は「ファイターズローソン北広島美沢店」。ファイターズの新しい球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」からクルマで5分ほどのところにある店舗をリニューアルして、新しい店を開いたのだ。
店の外観を見て、ひときわ目立つのが色である。エスコンフィールドのコンセプトカラーに合わせて「黒」を基調にしているので、地元では“黒ローソン”と呼ばれているのかもしれない。
店内を見ると、いろいろなところで野球の色に染まっている。飲料などを陳列している什器のガラス扉には、ファイターズの5選手(上沢直之選手、松本剛選手、伊藤大海選手、清宮幸太郎選手、野村佑希選手、2月時点)をデザインした。
レジの待機列の場所を示した床面には、ファイターズの北海道誕生後の軌跡を記したり、店内に設置している郵便ポストを黒にしたり、トイレの扉にはマスコットキャラのシールを貼ったり。店内のどこからでもファイターズを楽しめように演出しているのだ。
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