北海道の“黒ローソン”が好調 いやいや「黄」も「赤」もある! なぜ?:経済の「雑学」(2/3 ページ)
ローソンの看板を見ると、さまざまな色がある。北海道には「黒」、兵庫県には「黄」、広島には「赤」――。ローソンの店といえば「青」のイメージが強いのに、なぜ違う色があるのか。その秘密は……。
ファイターズの応援グッズが人気
新しく誕生したファイターズローソン北広島美沢店で、どのような商品が売れているのか。プロモーション部の小西展弘さんに聞いたところ、ファイターズの応援グッズが人気だそうだ。「試合のイニング間に『きつねダンス』が行われていますが、そのときに付ける『みみカチューシャ』がよく売れていますね」(小西さん)
中でも、最も売れているのが「しゃけまる」である。ファイターズの応援グッズの一つで、生まれた川に帰って産卵するという鮭の習性から「ホームに還る」の意味がある。つまり、「得点が入るように」という願いが込められているのだ。試合中、ビジョンに表示される「しゃけUP!」に合わせて、ファンは手に持ったしゃけまるを高く掲げたり、上下に振ったりしている。
もちろん、こうした応援グッズはスタジアムでも販売しているが、タイミングによっては行列ができていることも。並ぶ時間を考えると、「ローソンの店で買ったほうがいいかも」と考えたファンが「これください」と言って、手にするケースが多いようだ。
店舗リニューアルの効果は、どのくらいあったのだろうか。他店のケースでいえば「以前と比べて、冷凍食品が増えたかな」「レイアウトがちょっと変わったかな」といった程度の声が多い。売り上げはリニューアル前と比べて、「1割伸びればスゴい」と言われているが、コラボ店は違う。
オープンした2月(13〜28日)の売り上げを見ると、対前年で3割ほど伸びているとのこと。ファイターズとのコラボ店舗は上々の滑り出しを見せているようだ。出店の勢いはまだまだ続く予定で、8月25日に「ファイターズローソン稚内はまなす店」をオープンする。2号店でも、店舗の外観だけでなく、店内でもファイターズの応援グッズを扱うので、客数アップなどが期待される。
さて、ここで気にある点がある。北海道でコラボ店がオープンしたということは、ローソンは「ファイターズ推し」なのかと思いきや、他のチームも推しているのだ。例えば、阪神タイガーズとのコラボ店については西宮甲子園九番町店、甲子園五番町店、HA 阪神甲子園西口店の3店舗がある。
西宮甲子園九番町店と甲子園五番町店の外観は、タイガースのチームカラーである「黒」と「黄」を彩っているので、とにかく目立つ。どちらの店もタイガースグッズを販売しているので、ファンにとってはたまらない空間だろう。
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