連載
最北のローソンに開店前から行列、バイキングも!? 北海道・稚内の店舗にはどんな工夫があるのか:経済の「雑学」(2/2 ページ)
ローソンは北海道稚内市に初出店した。同社にとって最北端となるエリアへの進出だ。物流問題をどのように解決したのか。
地元密着の取り組み
このように、物流面での課題を克服することで稚内市に進出したローソンだが、地元に密着した取り組みも同時に展開している。
例えば、稚内栄五丁目店には「ソフト大福バイキング」コーナーがあり、大福が冷凍ケース内に敷き詰められている。北海道名寄市産の「はくちょうもち」を使用しているのが特徴だ。特に高齢者が多く来店することを見込んでの対応で、こうしたバイキングコーナーの存在はローソンでも珍しいという。また、北海道産の菓子、袋ラーメン、酒なども充実させている。
ローソンでは「地域密着×個客・個店主義」を戦略コンセプトに掲げ、エリアカンパニー制を全国に拡大している。こうした取り組みも、地元を意識した品ぞろえをしている背景にある。
ローソンは8月25日、稚内市では3店舗目となる「ファイターズローソン稚内はまなす店」をオープンする予定だ。北海道日本ハムファイターズとのコラボ店舗で、外装や内装にファイターズのロゴやクラブマスコット「フレップ」を装飾するという。
稚内市で店舗数を着々と増やしているローソンは、地元住民の支持を得られるだろうか。
関連記事
- 北海道の“黒ローソン”が好調 いやいや「黄」も「赤」もある! なぜ?
ローソンの看板を見ると、さまざまな色がある。北海道には「黒」、兵庫県には「黄」、広島には「赤」――。ローソンの店といえば「青」のイメージが強いのに、なぜ違う色があるのか。その秘密は……。 - コンビニの店舗面積はなぜ50〜60坪が多い?
大手コンビニチェーンの一般的な店舗面積は50〜60坪が標準とされているが、どのようなどのような経緯でこの広さに落ち着いたのか。調べてみるとコンビニの歴史にも関係する深い話を聞くことができた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.