徹底した結果主義のグーグル、社内の人間関係はやはり“ドライ”なのか:「社内雑談力」の極意(1/3 ページ)
グーグルは世界の最先端企業であり、徹底した結果主義の会社なので、マネジャーとメンバーの関係も相当にドライなものだろうと思うかもしれない。しかし実際は……。
グーグルは世界の最先端企業であり、徹底した結果主義の会社ですから、マネジャーとメンバーの関係も相当にドライなものだろうと思うかもしれませんが、実際はその真逆です。
マネジャーとメンバーは、日本企業のような上司と部下という「上下関係」にあるのではなく、プロスポーツチームのコーチと選手のような関係です。
コーチは選手がいいパフォーマンスをするためのアドバイスをしたり、サポートをすることが役目です。マネジャーの役割も同じで、自分自身がアウトプットを出すのではなく、あくまでもメンバーのアウトプットを最大限に引き出すために、アジェンダにまつわるすべてのことを判断しています。
大人と大人のビジネスの世界ですから、マネジャーがメンバーを頭ごなしに怒鳴りつけたり、自分の考えを無理に押し付けるようなことはありません。日常的な雑談によって、お互いの考え方を共有することで、結果を出すために同じ方向を向いて仕事をしているのです。
グーグルには、組織の状態を可視化するために『Googlegeist』というエンゲージメント(働きがい)のサーベイ(調査)が用意されています。
その中には、次のようなチェック項目があります。
「My manager treats me as a person」(私のマネジャーは、私を人として見ている)
この他にも、「私のマネジャーは、私を人として扱っている」という項目もあり、もしメンバーが「非人間的な扱い」と判断したならば、そのマネジャーはすぐにデスクをきれいに片付けて、会社を去る必要があります。
それはアウトプット(成果)を出しているマネジャーであっても、扱いは同じです。お互いが協力して結果を出すのは当然のことですが、グーグルはメンバーの働き方や働きがいに関しても非常にシビアな会社なのです。
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