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「美味しそうな」着色をなぜやめた? セブンが弁当容器を“大胆”に変更したワケ:経済の「雑学」(2/2 ページ)
セブン‐イレブン・ジャパンが、環境に配慮した容器の導入を推進している。対象は弁当、麺類、総菜など約60アイテム。美味しく見せるための施策をやめて、売り上げに影響はなかったのだろうか?
全国展開した結果は?
新容器を全国に展開した結果、どういった反響があるのか。担当者によると、対象商品の売り上げは伸長しているという。ただ、フェアやキャンペーンの販促効果などもあるため、容器の変更がどれほどの影響を与えているのかについては不明とした。
セブンの店舗では「CO2削減のために容器の無着色化をすすめています」というポップを掲示している。こうした告知も、利用客の理解を促している。
スーパーに行くと、さまざまな絵柄の入った弁当のケースを今でもよく見かける。商品棚はカラフルなほうが、見た目の楽しさを提供できるというメリットもある。しかし「環境配慮のため」と利用客に伝えれば、無着色でも抵抗なく受け入れられるかもしれない。
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