連載
非現実的な規制で庶民のアシが消滅する:池田直渡「週刊モータージャーナル」(3/6 ページ)
法律でBEVの販売を義務付けられている今、Bセグメントのクルマは今後どうなるのか。自動車メーカー各社の取り組みは。
各クラスを代表するグローバルカーと日本車
例えばAセグよりは大きく、Bセグよりは小さいクルマをサブBセグメントなどという場合もあるし、マツダは「MAZDA6」をC/Dセグメントと表記する。余談だが、なぜかマツダの人は○セグメントと言わずに○カーと言う。
Aセグメント:フィアット・パンダ/トヨタ・パッソ
Bセグメント:フォルクスワーゲン・ポロ/トヨタ・ヤリス
Cセグメント:フォルクスワーゲン・ゴルフ/トヨタ・カローラ
Dセグメント:メルセデス・ベンツCクラス/トヨタ・カムリ
Eセグメント:メルセデス・ベンツEクラス/トヨタ・クラウン
Lセグメント:メルセデス・ベンツSクラス/レクサスLS
Dセグメントの代表、メルセデスベンツCクラス(左)とトヨタ・カムリ(右)。厳密に言えばCクラスは、プレミアムDセグメントになる。セダンマーケットの縮小に直撃されたクラスで、プレミアムでないDセグメントは消滅の危機に瀕している
ちなみに一番大きいクラスがFセグメントではなくLセグメントなのは、他のセグメントと異なりここは無差別級という意味。柔道でいえば100キロ超級と同じ。どれだけデカくてもLセグメントであり、語源はイタリア語の「Lusso(豪華)」である。
たまにこれをFセグメントと呼ぶ人がいるが、自動車専門誌の記事ではまず使われない。LとFで検索してみれば、どちらが使われているかはヒット数で一目瞭然に分かる。
というトリビアみたいなことを書いたのは、普段、セグメントの説明を飛ばして周知のものとして扱っているけれど、誰もが当たり前に知っている前提にするのも横暴だと思うところもあって、時折でもこうやって解説しておこうと考えたからだ。
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