インタビュー
1泊1室66万円! 長崎県の平戸城で、どんな“体験”を提供しているのか:「富裕層」を狙え! 観光最前線(3/5 ページ)
豪華な“城泊”体験に、外国人富裕層が多く訪れている。2021年4月にオープンした長崎県平戸市の「平戸城 CASTLE STAY 懐柔櫓」は、かつて倉庫として使われていた平戸城の懐柔櫓を宿泊施設化。1日1組限定、1組66万円(税込・サービス料別・食事別)で提供している。どんな体験ができるのか。
神楽鑑賞に武家茶道、平戸の歴史を体感
宿泊と食事だけでも十分に特別感があるが、オプションを加えると体験価値がグッと向上する。インバウンドを狙っていることもあって、その多くは外国人ウケが良さそうな日本文化を感じる体験だ。
平戸藩の藩主だった松浦鎮信(まつら・しげのぶ)が興(おこ)した武家茶道の一派「鎮信流(ちんしんりゅう)」の茶道体験もその一つ。松浦家の邸宅にある立派な茶室で、本格的な茶道体験も用意している。松浦家の紋章が入った平戸焼きの茶碗のプレゼントも喜ばれているそうだ。
国指定重要無形民俗文化財に指定されている「平戸神楽」の鑑賞もまた人気が高い。二十四番からなる平戸神楽は、笛と太鼓を主旋律とした雅楽による舞だ。代表的な舞の一つが「二剣(にけん)」で、「太刀を口にくわえて、小刀を両脇に抱えながら乱れ舞う様は思わず息をのむほど」だという。
優雅な乗馬体験は、平戸の雄大な自然を満喫できるのが醍醐味。海を眺めながらの乗馬は、レアな体験といえるかもしれない。
東シナ海に沈む夕日を眺めながらのドライブも。平戸島にはクルマのCMでも使用されたサンセットウェイがあり、天気が良ければ絶景が見られる。
関連記事
- “1泊100万円”の城主体験 宿泊客から「安すぎる」と言われるワケ
「1泊100万円」で天守に宿泊、伝統ある城の“お殿さま”になれる──そんな一風変わった宿泊プランを提供する城が愛媛県大洲市にある。宿泊客は「安すぎる」と話し、地元住民は「目に見えて街が変わった」と話すこの取り組み。一体どんなものなのかというと……。 - 泊まれる意外なスポットランキング 2位「清和高原の宿」、1位は?
リクルートが発行する旅行情報誌『じゃらん』は「意外な宿泊スポット」に関する調査を実施した。ランキングの1位は……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.