コラム
過去最高の20万人超! 雪がないスキー場に、なぜ「大きなブランコ」を設置したのか:水曜日に「へえ」な話(5/5 ページ)
スキー人口が減少していることもあって、全国のスキー場が苦戦している。「なんとかしなければいけない」ということで、春から秋にかけて集客力をアップさせたところがある。白馬岩岳マウンテンリゾートだ。
春から秋にかけては“スベ”れない
さて、そろそろこのコラムも終わりに近づいてきた。冒頭で「何度でも来たくなる仕掛け」をしているといった話をしたが、ブランコはそのひとつである。なぜ岩岳リゾートはさまざまなことに取り組んでいるのかというと、「冬のため」でもある。
スキーやスノボを楽しむ人が減少している。このことも冒頭で紹介したが、スキー場としてはそれでも運営を続けなければいけない。続けるには人件費も必要になってくるわけだが、それだけではない。老朽化していくゴンドラリフトをなんとかしなければいけないし、ゲレンデの管理施設もちゃんとしなければいけないし、駐車場も整備しなければいけない。新しい施設をつくるだけでなく、補修にも費用がかかるので、その資金を捻出するといった役割もあるのだ。
「スキー場が50年後も存続するために、グリーンシーズンでもきちんと収益を確保しなければいけません」(和田さん)。というわけで、冬にスベってもらうために、春から秋にかけて“スベる”わけにはいかないのだ。
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