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RX-7復活か? マツダのロータリー新スポーツカー登場池田直渡「週刊モータージャーナル」(4/6 ページ)

2022年11月22日の中期経営計画で突如姿を現した白いスポーツカー「ビジョンスタディモデル」は、多くの人が次期ロードスターと予想していた。しかし今回発表されたそのスペックから普通に考えれば、マツダの商品戦略上の位置付けはRX-7後継ということになるだろう。とすれば03年の生産終了以来21年ぶりに復活となる。

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ミッドシップ? FR? 従来なかったスタイル

 こういう特異なレイアウトゆえに、ボディスタイルを眺めても、エンジンがどこにあるか分からない形をしている。かろうじてフロントタイヤからAピラーの間が長いので、そこにエンジンがありそうな造形ではあるが、なにしろエンジンが入っているとは思えないほどフロントフードが低い。ボディ前半を見るとミッドシップらしくもあり、リヤセクションを見るとFRっぽい。従来になかったスタイルである。


リヤガラスの形状は歴代のRX-7を思わせる。一方ボディサイドの凹面は、第7世代マツダ魂動デザインの流れを汲むもの

 加えて、シザースドアの採用によって、ドア前端の見切り線が大きく斜めに傾いていることもあって、従来のようにフロントホイールハウスからドア見切り線の間の長さ感でFRと見極めることも難しいので、かなり正体不明なスタイルになっている。


スーパーカーに先例が多いシザースドアの採用で、存在感を示す。こうしたスポーツカーで課題となるサイドシルの高さは、Xバックボーンフレームの採用で解決されている

 全体としてはロータス・エリーゼのようでもあり、ジネッタG4を思い起こさせる部分もあり、しかしながらそのどれとも違う。ただそこはかとなく英国スポーツカーをモダンにした雰囲気がある。オーセンティックではあるがレトロではない。

 マツダはまだあくまでもコンセプトカーとしかいわないので、当然価格も見えてこないのだが、おそらくは今回の発表によって、世の中の期待は否応にも高まるだろう。その流れによって市販化へ向かうものと筆者は見ている。一応予想しておくと500万円台後半ではないかと思う。

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