「テレビを持っていない」約35% ネット・SNSとの使い分けは?(1/2 ページ)
社会人は各媒体をどのように利用しているのか。ライボ(東京都渋谷区)が実施した「2023年 媒体利用の実態調査」で、若年層のテレビ離れの実態や、さまざまな媒体の使い分け状況が明らかになった。
コロナ禍を機に動画サービスがさらに充実し、コンテンツや視聴媒体が多様化している。社会人は各媒体をどのように利用しているのか。ライボ(東京都渋谷区)が実施した「2023年 媒体利用の実態調査」で、若年層のテレビ離れの実態や、さまざまな媒体の使い分け状況が明らかになった。
調査では「インターネット」「SNS」「テレビ」「新聞」「雑誌」「ラジオ」の6媒体の利用状況を聞いた。普段利用している媒体について、最も多い回答は「インターネット」で85.5%を占めた。以降は「SNS」(80.6%)、「テレビ」(50.9%)と続いた。
コロナ禍前後で利用頻度が増した媒体は「SNS」が63.4%で最多となり、2位以降は「インターネット」(59.7%)、「テレビ」(12.5%)となった。
テレビ、インターネット、SNS……どう使い分けている?
各媒体の利用目的について、インターネット、SNS、テレビ、新聞、ラジオの5媒体で「時事やニュースの情報取得」の回答が最多だった。各媒体に求めることは、インターネット・SNS・ラジオの3媒体で「即時的な情報取得」が最も多い結果に。テレビ・新聞・雑誌の3媒体では「網羅的な情報取得」が最多だった。
テレビの試聴時間について「ほとんど視聴しない」という回答が30.1%が最多に。コロナ禍前後でのテレビの視聴頻度について、51.3%が「減った」とした。内訳は「とても減った」が11.8%、「減った」が17.4%、「どちらかといえば減った」が22.1%だった。
居住地にテレビが「ある」人は65.4%だった。また「ない」(19.5%)と「過去にあった」(12.8%)とした「ない派」の回答は合わせて32.3%だった。テレビがない理由は「他の媒体で代用している」が43.5%で最多となり、「見る暇がない」(22.9%)、「スペースがない/もったいない」(20.2%)と続いた。
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