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「渋谷に来ないで作戦」は成功か ハロウィーン対応を誤れば、街が衰退する:スピン経済の歩き方(1/7 ページ)
10月31日はハロウィーンだ。渋谷の街には「ハロウィーンイベントの会場ではありません。」と書かれた垂れ幕が掲げられているが、この作戦は成功するのか。成功したら成功したで、街にとっては……。
今日、10月31日はハロウィーンだ。毎年、仮装をした人々とそれを見物に来る野次馬で大混雑になっている東京・渋谷は、韓国の梨泰院で159人が亡くなった“ハロウィーンの悲劇”を受けて、厳戒態勢がしかれている。
「【注意】渋谷はハロウィーンイベントの会場ではありません。」「ハロウィーンの渋谷は、ゴミ箱でも、ナンパ場でも、灰皿でもありません。」という看板や垂れ幕がいたるところに掲示されて、「路上飲み」も禁止され、警察官が巡回して歩道も規制。渋谷のシンボル「ハチ公」も白いシートで覆われて周辺も封鎖された。
「渋谷のハロウィーン」は海外でも有名なので、遠い異国の地の街中でビール片手にハメを外せると期待してやって来る外国人観光客も少なくない。というわけで、長谷部健・渋谷区長が外国人特派記者会館でわざわざ記者会見まで催して、「渋谷には来ないで」と訴えた。
それらの施策が成功だったかどうかは、今晩の「本番」にかかっている。関係者の皆さんの努力が実を結んで、事故やトラブルがない平和な夜になることを心から願っている。
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