連載:Q&A 45歳からのIT転職
近年需要が高まるIT人材。ミドル層以上の転職に関する疑問を、Q&A形式で回答します。
Q: 現在45歳で、IT関係の企業にエンジニアとして勤めています。良い転職を実現するには、どんな準備をしたらよいでしょうか? 採用側企業が見ているポイントを教えてください。
ミドル以上の転職、「面接でよく落ちる人」の共通点
A:面接の合否を分けるポイントとして、40代・50代ならではのお見送り理由があります。
結論から言うと「話が長い人」です。
これにはある特徴があって、「できないことを聞かれた時」に話が長くなりがちです。例えば面接官も「この方、英語を使って仕事をしたことないだろうな」というのは職務経歴書を見れば分かります。そして、あえてそこを聞いてくるわけです。
「〇〇さん、今まで英語を使って仕事やったことありますか?」と聞かれると、40代・50代の方ってそこで「ないです」と答えられないんですね。「これまで私は、新卒以来一貫して国内のビジネスをやっておりまして、機会さえあれば是非やってみたいと思ったんですが、なかなかそういう機会に恵まれずですね……」と答えてしまうわけです。
そうすると、次に聞かれるのが「では、何か英会話の勉強などをされていらっしゃったんですか?」となりますよね。そこでもなお「その件なのですが、なかなか仕事の機会がないと忙しく、勉強の時間を設けることができないでおりまして……」と、背景から長々と語ってしまう。
ついには、質問に答えている間に面接官の質問がどんな内容だったのか分からなくなってしまい、面接官側の印象としても「こちらからの質問に明快な回答が得られない」となってしまいます。こうして採用が見送りになるケースが多いのです。
年を取ってくると新しいことが身につけられないからお見送りになるという意見もありますが、実はそうではなく、「素直さ」に課題があるケースが多いですね。
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