40〜50代の中途面接 「転職理由」のうまい伝え方:Q&A 45歳からのIT転職
ミドルの転職。面接官から転職理由を聞かれたとき、どのように伝えるのが得策か。採用見送りになりがちな「きれいな転職理由」と、うまい伝え方の具体例を紹介。
連載:Q&A 45歳からのIT転職
近年需要が高まるIT人材。ミドル層以上の転職に関する疑問を、Q&A形式で回答します。
Q: 現在46歳で、IT関係の企業にエンジニアとして勤めています。面接官から転職理由を聞かれたとき、どのように伝えるのが得策でしょうか? ネガティブな事情もポジティブな表現に変換して伝えた方がよいのでしょうか?
転職理由は飾るな 上手な伝え方の具体例
A:「きれいな転職理由」を話す方は、採用見送りになりやすいです。
労働時間が長いために転職を考える人は、やはりIT業界には多いものです。一方でIT業界全体でみると労働環境はかなり良くなっているので、転職理由として長時間労働を伝えても、面接官に悪い印象は与えません。
ただし「残業時間が多いです」と伝えるより、「残業時間が月平均で70時間です」と具体的に伝えるべきでしょう。そうすると、採用側も「70時間ってそれは今の会社に問題があるのではないか」と考えるからです。
加えて、残業時間が多いことがなぜ辞める理由になるのかも伝えましょう。例えば、長時間労働によって自己研鑽(けんさん)ができず、自身のスキルアップが図れないという話であれば当然問題ありません。
別のケースを挙げると、ネガティブな部分を見せたくないためか、「今の会社も別に嫌なわけではないんです」と言う方も多いです。それを聞く面接官側からすると「え、じゃあなんで転職したいの?」と思ってしまいます。
転職するからにはネガティブな事情は必ずあるはずで、それを隠す必要はありません。
例えば二次請けの会社でクライアントと直接やりとりするのは難しいですよね。ですので「これまでの技術を生かし、よりお客さんと近い立場で仕事をしたい」と伝えるのは全く悪くありません。
ただしこう伝えると、面接官から「そのために自分で努力してきたことはありますか?」という質問は必ず聞かれます。そこで「可能な限り顧客とのミーティングに同席をさせてもらっていた」など、これまで努力してきたエピソードも添えて伝えるとよいでしょう。
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