「マイクロモビリティ」が次々に登場 個性的なモデルは広まるのか:高根英幸 「クルマのミライ」(4/5 ページ)
ジャパンモビリティショーでさまざまな「マイクロモビリティ」が展示されていた。品質が高く個性豊かなモデルが並んでいたが、日本で普及するのだろうか。
スズキは電動アシストサイクルを発展させた折りたたみ電動モペッド「e-PO(イーポ)」と、2000年代に大ヒットしたスクーター「チョイノリ」を電動化して、現代によみがえらせた「eチョイノリ」はすぐにでも発売されそうな完成度だった。
電動キックボードを4輪化して安定感を高めたような「スズライド」「スズカーゴ」もしっかりとしたつくりを感じさせた。また、四つ足動物の足先に車輪をつけたような構造で、平地だけでなく階段も上り下りできる「MOQBA(モクバ)」、電動車椅子とセニアカーの中間的存在ともいえる「SUZUKI GO!」など、ユニークで斬新なモビリティをいくつもつくり出していた。
このほか、カートリッジ式のバッテリーを採用した電動スクーターや水素エンジンを搭載したスクーター、最新のセニアカーも登場。小さなモビリティを得意とするスズキならではのバラエティーに富んだ展開で、今後のマイクロモビリティ関連への力の入れようを予感させる内容だった。
スズキブースにはたくさんのマイクロモビリティが展示されていた。このe-POは一見すると電装アシストサイクルにしか見えないが、保安部品が装備されており、原付一種として登録することでフル電動バイクにも電動アシストとしても機能し、バッテリーが切れたらペダルを漕(こ)ぐ力だけでも移動できる
トヨタも「ランドホッパー」という前2輪のマイクロモビリティをステージ上で走らせ、コンセプトカーの演出としながら、その軽快なフットワークをアピールしていた。三菱は「D:X」という近未来のデリカを想わせるコンセプトカーと組み合わせて、近距離移動に利用する4輪のオフローダー「Last 1mile Mobility(ラストワンマイルモビリティ)」を展示していた。
日産、スバル、マツダはマイクロモビリティの展示物は見当たらなかったが、別のエリアにはマイクロモビリティをはじめとする次世代モビリティが集合したスペースがあり、そこにはたくさんの製品が並んでいた。
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