コラム
なぜバーガーキングの店舗数は増えているのか 100店→200店の舞台裏:水曜日に「へえ」な話(5/5 ページ)
「バーガーキング」が快進撃を続けている。ここ数年店舗数を増やしていて、100店舗から200店舗に。ハンバーガーチェーンの撤退が相次ぐ中で、どのようにして増やしたのか。
答えが分かるのは77年後
さて、これからの話である。3年ほどで店舗数を2倍にしたわけだが、ゴールはまだまだ先である。先ほど紹介したように、同社は28年末までに600店舗を目指している。単純計算すると、年80店舗ペースで増やさなければ、この目標は達成できない。これまで通り、商業施設のナカに出店していく方針のようだが、それだけではないようだ。
「われわれが物件を探す手間などを考えると、買収も視野に入れていかなければいけません」(野村さん)。まだ具体的な話は進んでいないかもしれないし、すでにまとまりかけているのかもしれない。いずれにしても、気になる発言だ。
冒頭でとんがった広告の話を紹介したが、200店舗達成を受けて、同社はリリースを発表している。いろいろ書かれているが、筆者が気になったのは次の文言だ。「このペースで新規出店を進めると、今世紀中に3000店を超え、国内の飲食チェーンにおいて、店舗数が日本一となります」――。
マクドナルドの店舗数が2970店(23年10月)なので、ちょっぴり上回ることになる。リリースに書かれている内容も、自己紹介なのか。それとも、決意表明なのか。答えが分かるのは、77年後である。
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