ドンキ「スニーカーのようなビジネスシューズ」発売 開発に1年半 担当者が語った「一緒に着てほしい服」(2/2 ページ)
ドン・キホーテは11月15日、「スニーカー心地のラクすぎビジネスシューズ」(4389円)を発売した。軽くて伸縮性があるのが特徴。どういった経緯で開発したのだろうか。商品担当者に聞いた。
なぜ開発したのか
なぜ、このようなビジネスシューズを開発したのだろうか。背景には、ドンキで数年前から発売している「ゆるシャキジャケット」のヒットがある。こちらも情熱価格の商品だ。
ゆるシャキジャケットは、「ゆるッとラクラク!」な着心地の一方、見た目が「シャキ!」としているのが特徴。伸びる生地を採用しており、洗濯機で洗ってもしわになりにくいという。このゆるシャキジャケットに合わせられるような靴がなかったというのが理由の一つだ。
また、ドンキの店員はYシャツ、スラックス、スニーカーといったように動きやすい服装で働いている。このスニーカーを、「履きやすいビジネスシューズに置き換えられないか?」とも考えた。
近年、職場での自由な服装を認める「ビジネスカジュアル」が広がっている。こうしたことも背景にあるのだろうか? この質問に対して担当者はそうした面も考慮したとしつつも、「スーツをたまに着用する機会はあるが、普段はしまったままというケースは結構多いと思います。購入したスーツを、他のシーンでも利用できるといいですよね。それと同じで、ビジネスシーンだけでなく私生活でも使える靴のニーズが高まっていると考えました」と説明する。
ラクすぎビジネスシューズの開発には1年半かかった。理由は「ここまで伸びる合成皮革がなかなか見つからなかったから」(担当者)だ。
気軽に着用できるジャケットは他のアパレル大手なども発売している。こうしたジャケットに合わせるだけでなく、日常的なシーンでも履ける靴として消費者の支持を得られるだろうか。
関連記事
- ドンキの「着るこたつ」が「動けるこたつ」に進化! 物価高なのに、2000円値下げできた意外なワケ
ユーザーからの“ダメ出し”をもとに改良したところ、結果的に値下げにも成功した商品がある。ドン・キホーテで今年10月から発売している“着るこたつ”こと「動けるこたつウェア」だ。 - 「買うのが恥ずかしい」けど売れている ドンキ、6種類の新型ボクサーパンツ開発の背景
ドン・キホーテが3月に発売したボクサーパンツが好調だ。男性特有の細かい悩みや不安に対応するのが目的。全6種類を開発した背景は?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.