『ONE PIECE FILM RED』から『マリオ』まで、増えるリバイバル上映と変化するその様相(1/2 ページ)
10月にかけて話題のアニメ映画の“リバイバル上映”が、かなりの数集中しました。“リバイバル上映”と聞くと、かつては昔の映画や古い作品をもう一度スクリーンで鑑賞するための特別興行のイメージが強かったのですが、昨今はその様相が少し変わってきているようです。
この記事は、Yahoo!ニュース個人に10月130日に掲載された「「ONE PIECE FILM RED」から「マリオ」まで、増えるリバイバル上映と変化するその様相」に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。
『ONE PIECE FILM RED』や『すずめの戸締まり』『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』など、10月にかけて話題のアニメ映画の“リバイバル上映”が、かなりの数集中する期間となっていたのをご存じでしょうか。
“リバイバル上映”と聞くと、かつては昔の映画や古い作品をもう一度スクリーンで鑑賞するための特別興行のイメージが強かったのですが、上記ラインアップをみても分かる通り、昨今はその様相が少し変わってきているようです。
“リバイバル”から“アンコール”へ、増加する新作映画の再上映
10月にかけて行われた/行われているリバイバル上映は、概観するだけでも以下の作品達がありました。
9月下旬から10月初旬にかけて行われた『すずめの戸締まり』のおかえり上映、10月中旬に行われた『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の4D復活上映、10月20日から行われた映画デジモンアドベンチャーシリーズ「3本立て」一挙上映と『ONE PIECE FILM RED』アンコール上映、そして27日から行われた『BLUE GIANT』のアンコールリバイバル上映などです。
こうしてみると、映画デジモンアドベンチャーシリーズこそ従来のイメージでのリバイバル上映ですが、他の作品達はどれも昨年から今年にかけて公開されたばかりの、どちらかというと新作映画であることが分かります。
つまり、昔の作品を復活させる“リバイバル”というよりも、いくつかの作品で既にその言葉が使われている通り、終わったばかりのパフォーマンスに再演を求める“アンコール”のように、終映から数年も経っていない作品のアンコール上映が増加してきているのです。
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