コラム
東京で隣の駅が「近すぎる」路線が存在するワケ:経済の「雑学」(3/6 ページ)
東京駅と有楽町駅、日暮里と西日暮里駅のように、都会には、駅間距離が短い場所がある。なぜ、そのような駅の設置の仕方をしたのだろうか。その理由は……。
有楽町駅から東京駅は近すぎる?
例えば有楽町駅から東京駅までは、0.8キロ。しかし、それは各駅の中心で測った距離であり、有楽町駅の北側から東京駅の南側まで行くと、非常に距離が近く感じられるのだ。
筆者はこの区間を実際に歩いてみた。
有楽町駅の北側、京橋口を出ると、東京メトロ有楽町線に乗り換えられるようになっている。また、京橋口のすぐそばに「東京国際フォーラム」がある。
山手線、京浜東北線に沿って道路を歩くと、高架下には飲食店が立ち並んでいる。
東京国際フォーラムの北側までたどり着くと、赤レンガ駅舎が見える。東京駅だ。
しかも、東京駅舎の南側の交差点には「東京駅」と記された地下への階段がある。これは京葉線への入り口だ。
さらに北へ進むと、ガード下には「はとバス」の案内所などもあり、東京駅丸の内南口へとたどり着く。この間、10分もかからない。
東京駅はターミナルだから仕方ないものの、なぜ有楽町に駅があるのだろうか。
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