米辞書出版大手メリアム・ウェブスターは11月27日、「今年の言葉」を発表し、「本物の」「正真正銘の」という意味を持つ「Authentic(オーセンティック)」が選ばれた。本物と偽物を見極めようという動きが背景にあるという。
「オーセンティック」は2023年に入り、検索数が大幅に増加。同社は「人工知能(AI)の台頭がこの言葉への関心を後押しした」とし、本物と偽物の境界線がますます曖昧(あいまい)になっているとの見方を示した。
「魅了する」「幻覚を起こす」――ほかに話題になった単語は
このほか、今年の検索で目立った単語には「ロマンチックな魅力」という名詞や「魅了する」という動詞として使用されるインターネットスラングの「rizz(リズ)」、改ざんされた画像や音声を指す「deepfake(ディープフェイク)」、チャールズ英国王の戴冠式で検索が多かった「coronation(コロネーション)」などがあったという。
一方、英ケンブリッジ辞典は「幻覚を起こす」という意味の「hallucinate(ハルシネイト)」、英辞書コリンズは「AI」を今年の言葉に選んだ。
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