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話題のジェンダーレス水着はその後どうなったのか 高校1年生が支持したワケ(2/2 ページ)

2022年に発表され大きな話題となったジェンダーレス水着。試験的に数校で採用された後、改良した商品を発売している。教育現場にはどの程度浸透しているのだろうか。

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その後の反響は?

 同社の広報担当者に、その後の反響について聞いてみた。すると、23年に採用したのは全部で300〜350校に及んだという。また、24年は600校以上の採用を見込んでいるとのこと。ここでいう「採用」とは、いわゆる指定水着のことではない。従来の水着と選択可能としている意味での導入校数が600以上ということだ。


前と後

 新型水着を採用した東京都立神代高等学校(東京都調布)の声を紹介しよう。

 同校の教師は、導入を決めた理由を「世の中のジェンダーレス化が進んでいること」「肌が見えることに抵抗がある生徒に対応するため」「日焼けや塩素などによる肌トラブルを防止するため」とした。

 また、背景として「これまでの水泳の授業は、他の種目の時よりも見学者が多い印象がある。その要因の一つとして水着があるのではないかと考えた」と説明する。

 同校では、今年入学した1年生の8割が新型水着を購入したという。生徒からは「体形を隠すことができてよい」「周りの目を気にすることがなくなった」といった声が寄せられたとのこと。

 フットマークで新型水着を開発した担当者は、かつてITmedia ビジネスオンライン編集部の取材に対して、さまざまな事情に応じて選んでもらえる水着として認識してもらうのが目的なので、商品名を「男女共用セパレーツ水着」としたという趣旨の発言をしている(出所:なぜ女子の半分が泳いでないの? ジェンダーレス水着の開発者が語った“忘れられない光景”)。

 さまざまな事情や悩みを抱えた生徒に対しての選択肢として、新型水着は少しずつ浸透しているようだ。


着用イメージ

座っても背中が見えない深めの股上としている

紫外線カットやはっ水加工も

ファスナーをロックしたり、上着裾めくれ防止ループを付けたりしている
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