話題のジェンダーレス水着はその後どうなったのか 高校1年生が支持したワケ(1/2 ページ)
2022年に発表され大きな話題となったジェンダーレス水着。試験的に数校で採用された後、改良した商品を発売している。教育現場にはどの程度浸透しているのだろうか。
水泳用品など手掛けるフットマーク(東京都墨田区)が2022年6月に発表して、大きな話題になったジェンダーレス水着。正式名称は「男女共用セパレーツ水着」で、23年から本格販売を開始したが、教育現場にはどのくらい浸透しているのだろうか。
新型水着は、上下が分かれたセパレーツ型となっており、従来の水着と比べて肌の露出を減らしているのが大きな特徴だ。
体のラインが目立ちにくいように、ボトムスにはハーフパンツを採用。男女で違いが出やすい胸、腰、お尻といった部分はゆったりとしたシルエットになっている。
同社がこの水着を開発したきっかけは「性の悩みを抱えている生徒がおり、困っている。何か良い水着はないか?」といった問い合わせが、何件か寄せられるようになったことだ。また、社会全体でLGBTへの配慮が要請されるようになったことも関係している。
水泳授業の参加率が低いことに悩む教師の存在も、本格的に取り組むことになった背景にある。生徒は「肌の疾患が気になる」「手術跡を見せたくない」「日焼けしたくない」「体形が気になるので見せたくない」といったことを悩んでいた(出所:ジェンダーレス水着、中学校でテスト販売した結果は? 教師が語った切実なニーズ)。
22年、フットマークは新型水着を公立3校でテスト販売した。そこで寄せられた声などを踏まえ、23年に水着を改良。同年6月時点では、300校以上で採用されているとしていた。長野県内にある公立中学校では、1年生のうち約3分の1が新型水着を着用したケースもあったという。
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