コラム
なぜ「IKEAのサメ」「コストコのクマ」が人気? 大人がこぞってぬいぐるみに熱中する理由(3/7 ページ)
家具関連の小売各社がぬいぐるみを販売し、人気を博している。また、ぬいぐるみを旅行に連れていくサービスや、ぬいぐるみ向けの病院も開院するなど関連市場が活況だ。少子化の今、なぜぬいぐるみに注目が集まっているのだろうか。
コストコの「巨大クマ」も人気
コストコでは大きなクマのぬいぐるみを販売しています。例えばコストコオンラインショップでは約134センチと大きな「クマのぬいぐるみ」を6798円(配送料込み)で販売していますが、新店のオープン時には、さらに巨大な2メートルを超えるクマが陳列されていることもあります。
こちらも人気商品の一つで、価格は2万円前後と高額ですが、壬生倉庫店(栃木県壬生町)のオープン時にはカートに載せているお客さんを何人か見かけました。「購入する人が本当にいるんだなあ」と驚きましたが、「#costoco bear」で検索すると世界中にコアなファンがいることも分かります。
このように、現在は大型小売りチェーン各社の大きなぬいぐるみが次々と人気になり、SNSでバズることが繰り返されています。各社がこうしたぬいぐるみを販売する大きな理由は「ワクワクする特別な体験=ショッピング・エクスペリエンス」を提供するためといえるでしょう。
他ではあまり見たことがないような大きなクマや人のように見えるサメ、目つきの悪いネコのぬいぐるみを販売することで「きっとこの店なら、何か特別な体験ができるはずだ」というブランド力を高めるためのトリガーになっているのです。各社のブランディングに大きく寄与するアイテムといえます。
関連記事
- 「イケアのサメ」に「ニトリのネコ」家具大手ぬいぐるみ なぜ人気?
「イケアのサメ」に「ニトリのネコ」――。大手家具メーカーの”看板商品”とも言えるぬいぐるみの人気のわけを探る。 - 一番人気は「サメのぬいぐるみ」 3店舗しかない“都心型イケア”は何が違うのか
イケア渋谷店(東京都渋谷区)が4月25日、リニュアルオープンした。利用客の要望を受け、個人向けだけでなく、ビジネス向けのアイテムやルーム展示を拡充。フォーマルなオフィス空間と自宅のアットホームな空間の融合を図るなど、北欧家具を扱うイケアならではのビジネス空間を提案する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.