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なぜ「IKEAのサメ」「コストコのクマ」が人気? 大人がこぞってぬいぐるみに熱中する理由(4/7 ページ)
家具関連の小売各社がぬいぐるみを販売し、人気を博している。また、ぬいぐるみを旅行に連れていくサービスや、ぬいぐるみ向けの病院も開院するなど関連市場が活況だ。少子化の今、なぜぬいぐるみに注目が集まっているのだろうか。
少子化なのに玩具市場は「過去最高」
しかし、あくまでもこれらはぬいぐるみ。ぬいぐるみといえば子どもが持つものという印象もありますが、現在の日本は少子化社会です。そもそも、ぬいぐるみを含めた日本の玩具市場はどうなっているのでしょうか。
図表を見ると、15歳未満の年少人口は見事に右肩下がりで減少しており、22年度で約1450万人です。14年度は1600万人超だった人口が、8年で150万人も減少しています。こうなると子どもが購入する割合が高そうな玩具市場は縮小していそうな気がします。
確かに14〜17年度まではほぼ停滞していた市場ですが、20年度から伸び始め、なんと22年度は約9525億円と「過去最高」を記録しています。玩具市場に何が起きているのでしょうか。部門別に見てみるとその傾向が少し見えてきます。
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