インタビュー
なぜブラックサンダーは次々に新商品が登場するのか 実は300種類を突破(3/4 ページ)
今年もバレンタインの季節が近づいてきた。数ある「チョコ菓子」の中で、不動の人気を誇るのが有楽製菓の「ブラックサンダー」だ。年間の販売本数は2億本を超えていて……。
日々のコミュニケーションが多くの商品を生み出す
同社は多くの商品を開発しているが、新商品のアイデア出しの段階については、会社として体系化された仕組みがあるわけではないという。個別にアイデアを考える場合もあれば、雑談の中で形にしていくパターンもある。形になりそうな企画があれば、メンバーで議論を深めていく。
SNSなどで話題となっている商品や広告を把握することも欠かせない。「なぜ流行しているのかを、日々の雑談やチャット、ミーティングで議論している」(北島氏)という。世間のトレンドを把握し、消費者のニーズをイメージし、議論で生まれたアイデアや意見を商品開発に反映していく。日々のコミュニケーションで得られる視点を取り入れることで、多くの商品が生まれているようだ。
個性的なプロモーションを展開するのも有楽製菓の特徴だ。ブラックサンダーといえば、やはりバレンタインのキャンペーンが有名だろう。13年2月に実施した「一目で義理とわかるチョコ」キャンペーンを始め、14年の義理チョコ専門店「ブラックサンダー義理チョコショップ」など、目を引く戦略を実行している。
「お客さまにどう思われるか。どんなことに共感してもらえるか。商品企画とはまた異なる難しさがある」(嶋田氏)
関連記事
- 丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。 - 「有名チェーン店」が店を出す駅、出さない駅を可視化してみた
駅のまわりにどんなカフェチェーンがあるのか。「路線図風に表したらわかりやすいかも」と思い、可視化してみました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.