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行列ができているのに「待ち時間0分」 飲食店でファストパスは広がるのか週末に「へえ」な話(2/4 ページ)

有料のファストパスがさまざまな業界で広がりつつあるが、飲食店ではまだまだ。昨秋から試験的に動き始めているが、どういった結果が出たのか。

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人気店が有料予約を導入

 ところで、有料予約サービスを導入した飲食店には、どういった変化があったのだろうか。23年11月、サービスを導入した「銀座 八五」は、毎日のように行列ができる人気店である。フランス料理出身の店主が中華そばを提供していて、ミシュランの「一つ星」を何度も手にしている。

 たくさんのお客が店に来るのはうれしい話だが、店側はいくつかの悩みを抱えていた。開店5時間前の午前6時ごろから並び始めるので、スタッフはその対応に追われてしまう。整理券を配ってみたり、記帳制を導入したりしたものの、お客が戻ってこなくて、キャンセル被害が出ることも。


毎日のように行列ができる「銀座 八五」(出典:「銀座 八五」のInstagram

 こうした課題を解決するために、テーブルチェック社のファストパスを導入した。1人当たりの手数料を500円に設定し、毎週土曜日の午前9時に一週間分の予約を受け付けたところ、どういった反響があったのか。

 SNSで告知すると、2〜3分で席が埋まる事態に。予約の6割以上が外国人観光客で、いまのところ概ね好評のようだ。また、事前に手数料を支払う仕組みなので、キャンセル被害もなくなったとのこと。


テーブルチェック社が集計

ファストパスのビジネスモデル

 有料予約サービスのビジネスモデルは、ごくシンプルである。お客はWebサイトから予約する際に、手数料(店によって違う)を支払うだけ。手数料は、お店とテーブルチェック社がレベニューシェア(割合は非公開)をしている。

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