唐揚げ専門店の倒産が相次ぐのに、増え続ける「コンビニ唐揚げ」 ファミチキ、からあげクンと並ぶ存在に育つか(2/3 ページ)
コロナ禍でブームとなった唐揚げ。専門店も乱立したが、昨今は倒産するケースも増えている。一方で商品が増えているのがコンビニ唐揚げだ。両者の違いはどこにあるのだろうか。
ブームにあやかり増えた「コンビニ唐揚げ」
コンビニ各社も唐揚げブームに乗ってきた。以前から何らかの形でホットスナックの唐揚げを販売していたが、コロナ禍では新商品の発売やリニューアルが目立っていた。
19年7月に「ななから」を発売したセブン‐イレブンは、コロナ禍でリニューアルを重ねて21年3月に従来品よりもジューシー感を出す改良を実施。下味に漬ける時間を伸ばし、衣を薄皮にしているという。
現在は通常のななからと、ななから(にんにく醤油)を1個当たり89円で販売している。発売当初に報道された内容によると、肉質の柔らかい若鶏を使用。タレに漬けてから生姜・でんぷんなどを混ぜ合わせた味付け用の粉をまぶし、衣を付けた上で工場で揚げているという。ここまでの工程はタイにある工場で行われ、各店舗へ輸送後、店舗で再度揚げることによって“できたて感”を再現している。
「ファミチキ」のイメージが強いファミリーマートでは、唐揚げ店「もり山」が監修した「ファミマのからあげ」を16年に発売。その後、21年10月に「和風からあげ」を4個入り200円(当時)で発売した。
22年5月には、和風からあげに代わる新商品として「ファミから」を発売し、現在は醤油味・塩味の2種類をそれぞれ1個98円で販売している。地域ごとにサイズが異なるようで、ファミから(醤油)の場合は北海道・関東・中四国・九州・沖縄だと1個につき約103キロカロリー、東北・東海・北陸・関西だと約125キロカロリーである。ちなみに、セブンの通常のななからは82キロカロリーだ。
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