若手社員がすすめる企業トップ30は? ランキングから見えてきた、3つのポイント:好感度が高い環境(2/5 ページ)
20代の社員は、どのような会社で働きたいと思っているのだろうか。クチコミを分析すると「3つのポイント」が見えてきた。
若手社員がおすすめする企業ランキング
集計対象は、直近3年間の20代新卒入社者による回答。自社を「どれくらいおすすめできるか」という観点から回答するNPSスコアの高い企業ランキングは、以下の通りとなりました。
OpenWorkに2021年〜23年の3年間で投稿された、在籍中の新卒入社者(20代)による6万2139件のレポートを集計。対象者・集計期間を限定しているため、OpenWorkの各企業ページで掲載している企業評価点とは、異なることがあります。順位は小数点第5位までの結果です
業界としては、メーカーや商社、IT関連企業が多くランクインしており、全体的に日系大手企業のランクインが目立ちます。ランクイン企業のクチコミを見ると、以下3つの共通項が浮かび上がりました。
(1)自己決定感を持ってキャリアを構築できる
「配属ガチャ」「勤務地ガチャ」といった言葉に象徴されるように、大企業になればなるほど、新卒のみならずジョブローテーションの中で、自分の希望とは異なる仕事にあたってしまうリスクが付きまといます。
今回ランクインした企業には比較的規模の大きい企業が多いものの、配属された部署の相性が悪かった場合に社内異動がスムーズにできるようなサポートがある、あるいは自身のキャリア開発について考える機会を設けられているといったクチコミが多く見られました。
以下、クチコミを紹介します。
「キャリアは自分で作っていく必要がある。希望は言語化して、発信しておくとその通りになりやすい。また、人づてに希望する部署の意思決定者に積極的に話をしないかといったアプローチもある」(マーケティング、男性、ソニー)
「社内人事制度により、他の商社と比較しても配属リスクはそこまで高くないため、中長期的な自分自身のキャリアを見据えて成長曲線をイメージできる」(コーポレート、男性、三井物産)
「主体性さえあれば、成長機会は多く転がっている。キャリア開発もサポート体制が整っており、本人の希望に沿ったアサインができる」(総合職、女性、PwCアドバイザリー)
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