コラム
若手社員がすすめる企業トップ30は? ランキングから見えてきた、3つのポイント:好感度が高い環境(3/5 ページ)
20代の社員は、どのような会社で働きたいと思っているのだろうか。クチコミを分析すると「3つのポイント」が見えてきた。
(2)チャレンジが推奨され、それに対して適切なフォローがある
先の「キャリアの自己決定感」の裏返しとも言えますが、自身が今いる会社でどういうキャリアを獲得したいかを明確にしたうえで、主体性をもってやりたいことに手を挙げれば、それに対して会社が応えてくれる、という声もランクイン企業に多く見られました。しっかりサポートしながら若手のチャレンジを後押しできると、新卒にとって活躍しやすい環境づくりにつながります。
以下の表は、本ランキングTOP30企業のスコアと、他の企業も含めた全体の平均スコアを比較したものです。新卒入社者によるNPSスコアが高い企業は、特に「20代成長環境」が高くなる傾向にあり、次いで「待遇面の満足度」「風通しの良さ」も高い傾向にあることが分かります。
以下、クチコミになります。
「なんでも自分から働きかければチャンスがやってくる。上司もそれに応えようと声を拾ってくれるのでとてもやりがいがある。また数年ごとに部署移動するチャンスもあり、それを生かせれば大きくキャリアアップを試みることが可能である」(営業、男性、電通)
「若手の意見を尊重し、プロジェクトのハンドリングを任せようとする点に働き甲斐を感じる。”担当であるお前が詳細を一番よく知っているから、この部分においては任せた”という態度ではあるものの、常に状況を見守り、必要となれば適切なフォローを加えようとする上司が多い環境である」(総合職、男性、住友商事)
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