なぜ自分の給与は上がらないのか たった「2つ」のことを理解していない:高賃金化(1/5 ページ)
給与が上がらない原因はどこにあるのか。社員は「2つの問題」によって、給与が上がらない状態をつくっている。それは……。
給与をもらって働いている社員の問題について考えてみましょう。もしあなたが給与をもらう立場だとすると、あなた自身にも、給与が上がらない原因が少なからずあることを認識しておく必要があるかもしれません。
社員は、大きく次のような2つの問題によって、給与が上がらない状態をつくっています。
(1)「給与」の源泉が「価値」であることを理解していない
(2)自分の成果を「数値化」=「価値化」していない
特に1つ目の項目が重要です。
自分が1時間で生み出した付加価値額=お客様・社会の役に立った金額が最終的に給与として反映されます。つまり、みなさんは「お金をもらうから、働いている」のではありません。「働いて価値を生み出したから、その対価としてお金をもらっている」のです。この、労働とお金の関係についての意識を変えないかぎり、あなたの給与が大幅に上がることはありません。
なぜ自分が給与をもらえているのか、という仕事の本質、給与の本質を知り、その本当の意味がわかっていれば、お金をもらうための仕事をして、その仕事量を増やしていけば自然に給与は増えていきます。
ところが「お金をもらうから、働いている」という考えの人は、もらうお金の増やし方がわからない状態です。そのため、もし給与アップのために転職するとして、入社時の給与交渉で前職より給与アップできても、転職後もずっと給与が上がり続ける仕組みを知らないために、それ以上給与を上げられません。
せっかく高給与をもらえる能力を持っているのに、肝心の給与アップの仕組みを知らないだけで、そのような状態に陥っているのは、非常にもったいないことです。仕事とお金の関係、その仕組みをきちんと理解して、あなたが本来もらうべき、正当な金額をもらうようにするべきです。
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