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総勢500人超がUSJで「駅伝」! 賃上げだけじゃない、USJの「スゴい」人材施策(3/4 ページ)

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を運営するユー・エス・ジェイが3年連続で賃上げをする。同社では賃上げ以外でも、働く人の満足度やエンゲージメントを高めるさまざまな施策に取り組んでいる。その狙いについて取材した。

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感謝を伝える機会をつくる

 その他のUSJらしい取り組みでは、23年で4回目を迎えた「オアシス プロジェクト」がある。

 「熱中症対策をどう効果的にUSJらしく行うかを考え、始めました。以前は水を持っていても、ゲスト対応をするためになかなかクルーが給水するタイミングがありませんでした。そこで『オアシス隊』を結成し、パーク内をまわってクルーに水分補給をする機会にしようと考えました」(鎌田氏)


熱中症対策のためクルーに給水をする(画像提供:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)

 オアシス隊は、野球場のビールの売り子のようにスポーツドリンクが入った樽を背負い、パーク内を巡る。クルーに対してはコップにドリンクを注ぎ、水分補給を促していく。最近では経営陣やマネジャー層がオアシス隊に“1日入隊”して、水分補給に同行しながらクルーへ感謝を伝える機会としても機能しているという。

 金銭面での補助や、それ以外の取り組みを総合して鎌田氏は「選ばれる企業にとどまらず『より選ばれる企業』を目指して『トータルリワード』をキーワードに取り組んでいるところです」と話す。


熱中症対策のためクルーに給水をする(画像提供:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)

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