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強みのある分野に特化したビジネスモデル 台湾Foxconnとシマノの事例を見る:ビジネスモデルが分かる(3/5 ページ)
レイヤーマスターとは、ある産業におけるバリューチェーン内の“特定の業務や機能”に関する活動に特化し、そこでの競争優位を構築する戦略です。
【事例2:シマノ】
シマノは大阪府堺市に本拠を置く、自転車用部品や釣り具のメーカーです。同社の自転車部品事業は「自転車業界の Intel」と呼ばれるほど、自転車産業のレイヤーマスターとしての特徴が如実に表れています。同社の売り上げの約8割を構成する自転車部品事業では、変速機やブレーキ、ホイール、ギア、レバーなどの自転車部品を国内外で製造しています。中でもスポーツ自転車向けの部品に関しては世界シェアの8割強を有しており、他社を引き離しています。
同社の自転車部品ビジネスは、自転車産業のバリューチェーンにおける「部品」(ブレーキや速度調整などの機能)のレイヤーに特化したものであるといえます。
今や同社は、その競争力を背景にして、自転車メーカーや販売店に対して開発支援や技術指導をするほどの影響力を持っています。
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