女性が考える、働く上での“障害”とは? 「待遇」「時間・場所の拘束」を超えた1位は:500人に聞いた
働く上で、どのようなことが障害になっていると女性たちは考えているのか。ヘルスケア事業を手掛けるオルガノンなどが調査した。
女性をとりまく働く環境が目まぐるしく変化している。女性の社会進出が進み、女性のシニアリーダーも増える一方、直面する健康上の問題やキャリアの障害など、さらなる活躍を阻むハードルも多い。
働く上で、どのようなことが障害になっていると女性たちは考えているのか。ヘルスケア事業を手掛けるオルガノン(東京都港区)などが調査した。
調査は30〜50代で係長以上の女性515人から回答を得た。
仕事の障害になっていることは?
仕事を通じて、昇進を目指したり、専門性を高めたりするなど「キャリアを積んでいきたい」と考える女性は80.6%に上った。
女性活躍を推進する上で経営層が取り組むべきだと思う課題について、最も多い回答は「古い体質・社風」で49.7%に上った。次に「プライベートとの両立への理解のなさ」(40.8%)、「女性のロールモデルの不在」(36.9%)と続いた。
他には「アンコンシャスバイアス」(34.2%)、「男女間の賃金格差」(28.2%)といった回答が見られた。
女性が仕事を続けていく上で、現在障害になっていることの1位は「プライベートの事情」で24.9%。2位は「時間、場所の拘束」(23.1%)、3位は「業務、待遇・福利厚生」(22.7%)と続いた。
将来的に障害になると思うことついて、2位に「身体的な不調(慢性的な痛みや不快感、重い生理、更年期症状など) 」(29.3%)がランクイン。現時点では健康上の問題は少ないものの、将来的な自身の健康に対して不安を抱く人が一定数いることが分かった。
「会社への満足度」と「健康問題について職場で気軽に話せるかの度合い」をクロス集計した。その結果「満足している」とした人は「会社で健康問題について気軽に話せる」と回答する比率が高い結果となり、2つの間には正の相関が見られた。
さらに「会社への満足度」と「健康問題へのサポート満足度」をクロス集計した。その結果「満足している」とした人は「会社は健康問題に対して十分なサポートを提供している」とする比率が高い傾向にあった。
健康問題を職場で気軽に話せたり、会社の健康問題に対するサポート度が高いと感じる女性ほど、会社への満足度も高いようだ。
調査は2月20〜22日にインターネットで実施。日本国内の従業員数200人以上、売上高100億円以上の企業・団体に所属している30〜50代で係長以上の女性ビジネスパーソン515人から回答を得た。
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