ユーザーから厳しい評価も? 「ダイソー」初の公式アプリ、使ってみて分かった課題と可能性(1/3 ページ)
100円ショップ「DAISO」などを展開する大創産業が「初」の公式アプリをリリースした。店頭の在庫などを確認できる仕様で、100円ショップとしては非常に珍しいアプリだ。実際に使って課題や将来性を考えてみた。
大創産業は2月28日、店舗ごとの在庫有無を確認できるアプリ「DAISO アプリ」をリリースした。公式ECサイト「ダイソーネットストア」にもアクセスできる仕様となっている。従来、アプリやWebサイトを通じた在庫検索システムは家電量販店や書店こそ提供していたものの、100円ショップのような安価かつ身近な日用品業態が扱うのは非常に珍しい。同社が在庫検索アプリを始めた背景には何があるのだろうか。
アプリストアでは厳しい評価も
DAISO アプリは、近年出店を加速している300円ショップ「Standard Products」や、より女性をターゲットにした「THREEPPY」の3業態に対応している。国内約3300店舗、約6万8000商品を対象としており、同社は2023年12月末時点で国内4360店舗を展開していることから、8割弱の店舗に対応している。
アプリでは商品の検索ではなく、店舗の指定から行う。家電量販店や書店チェーンなど、他の企業が提供する在庫検索システムは、目的の商品を決めてから在庫のある店舗を探すのが一般的だ。その点、DAISO アプリは現状店舗からしか検索できず、やや不便に感じる。アプリストアのレビューでも、この点はかなり酷評されていた(3月15日時点)。
一方、店舗はGoogle マップ上で探す仕様になっており、現在地周辺の店舗を探せるため、使いやすい。試しに割れもの用の緩衝梱包材を探そうと「DAISO ダイエー市川店」を指定してから「緩衝材」で検索してみた。
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