ブランドコンサルティングやコンテンツマーケティングを手掛けるリンクアンドパートナーズ(東京都渋谷区)は、Z世代(15〜27歳)、Y世代(28〜42歳)、X世代(43〜58歳)を対象に「世代別のSNS利用状況に関する調査」を実施した。各世代において、最も利用されているSNSは何か?
よく見るSNS 「世代別」「年収別」の傾向を分析した結果
普段チェックする情報源について、全体では「SNS(YouTubeなど動画共有サイト含む)」(80.0%)が最も多く、次いで「オンラインニュースサイト」(50.8%)、「テレビ番組/テレビCM」(47.2%)と続いた。
世代別では、特にZ世代では「SNS」を情報源として利用している割合が最も高く82.7%だった。X世代では「SNS」よりも「オンラインニュースサイト」を活用している割合が多くなった一方、Z世代の「オンラインニュースサイト」の使用率は低く32.6%だった。
年収別にSNSの使用媒体の傾向を見ると、「LINE」が全年収レンジを通じて最も使用されているSNSとなっており、平均利用率は87.5%となった。続いて「YouTube」で平均利用率は77.0%、「Instagram」(64.7%)、「X(旧Twitter)」(61.3%)がその後に続いた。
「Instagram」は年収レンジが「200〜500万円未満」で使用率が高くなっている特徴がみられた。また、「TikTok」は平均利用率が26.5%と比較的低く、高年収層での利用率がさらに低い傾向がみられた。
同社は「SNS利用傾向は年収レンジによって大きく異なる可能性があり、特定のSNSが特定の収入層に人気があることが示唆される」とコメントした。
SNSで興味を持ってよくフォローするジャンルについて、全体では「グルメ・料理」(40.8%)が最も多くなり、次いで「旅行・観光」(35.3%)、「エンターテインメント(映画、音楽、テレビ番組)」(34.5%)、「ファッション」(32.9%)と続いた。
世代別に見ると、X世代が最も関心を示していたのは「グルメ・料理」(42.3%)と「旅行・観光」(35.9%)で全体の傾向と一致していた。
Y世代では「グルメ・料理」(44.6%)や「旅行・観光」(39.1%)、「ファッション」(38.1%)が上位となったものの、「ビューティー・コスメ」「エンターテインメント」への関心も高く、全体的に幅広いカテゴリに関心が高いことが分かった。
Z世代の関心が特に高くなったのが「ファッション」(35.6%)と「ビューティー・コスメ」(30.9%)。特に「ビューティー・コスメ」に関しては他の世代よりも顕著に高い関心を示していた。
SNSのインフルエンサーの投稿にどのくらい影響を受けるかの質問について、全体では「少し影響を受ける」と回答した人が最も多く39.6%だった。「あまり影響を受けない」が28.8%、「まったく影響を受けない」は20.1%となった。
X世代は他の世代と比較すると、「あまり影響を受けない」(35.3%)、「まったく影響を受けない」(25.0%)の割合が高くなっていた。Y世代では「とても影響を受ける」(14.0%)の割合が全体平均を上回り、インフルエンサーの投稿に影響を受けやすい傾向があることが分かった。
Z世代では「あまり影響を受けない」「まったく影響を受けない」の割合が他の世代よりも低く、Z世代はインフルエンサーの影響を最も受けやすい世代であることが分かった。
本調査は全国のZ世代、Y世代、X世代920人に対してインターネットで実施した。調査期間3月9〜10日。
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