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“見せつける”ようなデザインが避けられてる? 家電やファッションで進む「ロゴなし化」 シャープ、アップル、ユニクロの特徴(2/5 ページ)

家電やファッションで「ロゴなし」が進んでいる。背景には「クワイエット・ラグジュアリー=静かなぜいたく」と呼ばれるトレンドがあるという。

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若年層向け家電で社名を排した象印マホービン

 象印マホービンは「STAN.」シリーズの商品でロゴなし化を進める。ホットプレートやオーブンレンジ、コーヒーメーカーなどの調理家電を取りそろえるSTAN.シリーズだが、従来品は象の右に「ZOJIRUSHI」のロゴが付いていた。現在、同シリーズでは企業名を外し、象の絵だけを残している。


象のイラストのみとなった、STAN.シリーズ(出所:象印マホービン公式Webサイト)

 STAN.の家電は黒色をメインに統一しており、無駄のないシックなデザインが特徴だ。以前から調理家電を販売してきた同社だが、STAN.を発売した背景には、課題だった20〜30代を取り込む狙いがあったようだ。全体的にシンプルなデザインとロゴが目立たない作りは、確かに従来の象印商品と異なる印象を与える。

 新興家電でもロゴなし化の動きがみられる。前述の日経記事でも紹介しているように、07年に創業したTHREEUP(大阪市)の商品にも、原則としてロゴがない。家電販売を強化するニトリも目立つ社名ロゴはなく「Nsimple」というシリーズ名が薄くあるだけだ。白物家電に灰色で小さく記載しており、主張したい意図は見られない。


THREEUPのスポットクーラー「SC-T2342」。シンプルなデザインが特徴だ(出所:同社公式Webサイト)

 通常のロゴあり商品でも、最近ではメーカーのロゴを目立ちにくいデザインにするか、中心に配置するのを避けるようなトレンドが見られる。家電でロゴなし化が進みつつあるのは間違いない。

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