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ニトリ、ワークマン、モンベルが続々参入 軽くて安い布製ランドセルは“価格破壊”を起こすか?(6/6 ページ)
ランドセルが高額化している一方で、大手チェーンが軽くて安い布製ランドセルを続々発売している。
軽いランドセルが登場する背景
各社がこうした軽さをアピールするランドセルを発売する背景には、「ランドセルが重たい問題」がある。
教科書協会の資料によると、小学校における教科書のページ数は年々増えている。05年度には全教科(1〜6年合計、各社平均)で4857ページだったが、20年度には8520ページとなった。道徳・英語の授業が加わったことなどが影響しているという。
フットマークが通学にランドセルを使用している小学1〜3年生とその親1200組を対象に実施した調査によれば、ランドセルの平均的な重さは4.13キロで、全体の91.4%が「ランドセルが重い」と回答している。「ICT教育の推進により電子端末の支給が始まった」「熱中症予防のために水筒を持たせるようになった」「自宅学習の重視」などが背景にあると考えられる。
このように、各社が販売をする布製ランドセルには、子どもの負担を減らすという目的もある。
軽くて安い布製ランドセルが普及し始めると、ランドセル業界に価格破壊が起きるかもしれない。
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