2015年7月27日以前の記事
検索
インタビュー

利用者2000万人超えの「家族アルバム みてね」 175カ国で人気を集めているワケ海外での成長率が高い(2/4 ページ)

写真&動画共有アプリ「家族アルバム みてね」が、利用者数2000万人を突破した。近年の新規登録は日本より海外のほうが多くなっているが、なぜだろうか。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

「みてね」が他サービスと決定的に違うところ

 「みてね」は、容量無制限かつ無料で写真や3分以内の動画を共有できるアプリだ。祖父母や親せきなど、招待した家族だけにリアルタイムで共有が可能。共有された写真にコメントやスタンプを付けたり、誰が見たのかを確認できたり、コミュニケーション機能も付いている。共有されている写真や動画が、圧倒的に子どもの内容が多い点が他の共有サービスと決定的に違うところだという。


「みてね」利用イメージ

 「招待をした人だけがつながっているので、アップロードする側も自分の子どもや見てくれている家族のためと思い共有している。基本的には子どもへの関心が高い人同士がつながっているので、『視聴率100%のファンのような人たちとのつながり』といった見方もあるし、中には『推しアイドルのマネージャーをやっている気分』で喜びながら共有を続けているパパママもいる」

 操作性についてはシンプルで使いやすく、高齢者でも簡単に利用できる点も特徴だ。笠原氏は「共有する側も見る側もストレスが掛からないので、気軽に利用できて良いという側面もあると感じている」と話す。

 マネタイズについては、現時点で大きく3つの手法を取っている。1つめは、デジタル関連の課金サービスだ。最長10分の動画がアップロードできるほか、自動作成された「1秒動画」(アップロードした動画や写真をちょっとずつつなぎ合わせたもの)が毎月または1年ごとに届くなどの複数機能が使える「みてねプレミアム」(月額480円)。高画質動画やテレビへのキャストにも対応する「プレミアムPro」(同880円)。アップロードした写真から毎月8枚のステッカーを自動で作成&配信する「ステッカープラン」(同220円)を提供している。

 2つめは、写真プリント商材だ。毎月8枚無料(送料別)で用紙のサイズや素材を選べるプリントサービス(追加1枚25円)や、みてねで共有されている写真を利用してフォトブックが作成できるサービス(539円〜)、年賀状の作成サービス(プリント代1枚145円〜)、指定した期間内にアップロードした写真や動画全てをDVDにして届けるDVD作成サービス(1枚3828円、2枚以降は1188円)など、アナログの形でも思い出として残せる複数のサービスを展開している。


写真プリントイメージ

写真プリントアルバム作成イメージ

 3つめは、子育て中に生じるさまざまな課題をITで解決するサービスだ。小学1年生以上の子どもによく使われているGPSサービス「みてねみまもりGPSトーク」(音声メッセージの送信機能を搭載、本体価格5680円+月額748円)のほか、24時間365日年中無休でオンライン診療を受診できる「みてねコールドクター」(大人の場合、平日・土曜日午前6〜午後10時が1240円〜)といった派生サービスも提供している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る